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好きと楽しいで結びつく!ツナカンの町づくり

まちを繋げ、感謝を広げる

 とくやま夢横丁は、駅前商店街で地酒などを楽しめるチケット制の飲み歩きイベント。余ったチケットは当日に限り商店街の登録店舗でも使用できます。
 主催は、周南市のまちを繋げ感動・感謝を広げる会、略してツナカン。2018年に有志6人が立ち上げました。発起人の1人である徳山さんは「もともとお酒が好きで、それでイベントを始めました」と笑います。
 やりたいからやる。楽しんでもらえたらそれだけで嬉しい。あくまでも商店主さんたちに“場所を借りている”ことを忘れない。
「ボランティアって、時に上から目線になってしまう場合があります。“やってあげている”感覚というか…。でもそれは違うよね、やめようねっていうのがツナカンメンバーの共通認識です」
 そうして続けてきたとくやま夢横丁は、お客さんだけでなく、商店街の人たちからも開催を待ち望む声が聞こえてくる人気のイベントに成長しました。

チビツナを見守った夏

 やりたい!という気持ちを応援するのもツナカンの活動。依頼を受けて様々なイベントを運営してきました。
 一番印象に残っているのは2019年の夏、チビツナたちとの活動です。
 徳山小で講演をしたところ、6年生の児童たちから「ツナカンに入りたい!」という声があがったのです。
 こうして誕生した10数人のちびっ子ツナカンは、自主的に会議を開き、やりたいことや課題をまとめ、町を歩いて調査して…。大人以上の機動力を見せるチビツナを徳山さんは夏休みの間中、見守り続けました。
 11月にはとくやま夢横丁に食べ物のブースを出店。計画から試作、宣伝、収益をあげるところまで自分達で知恵を絞り、手を動かしました。
 年明けの2月にはきさらぎ文化祭で“卒業式”も主催。下の学年の子供たちからは「私たちもやりたい!」という声があがっていましたが、このイベントが今のところ、チビツナの最後の活動となっています。
 2020年3月、新型コロナウイルスが県内でも本格的に流行り始め、とくやま夢横丁も開催が難しい状況となりました。

オンラインの新たな可能性

 徳山さんは最近、市の空家バンクを利用して長穂に引っ越し「古民家の縁側に七輪を置いてお酒を飲む!」という夢を実現させました。 
 ツナカンにはまだまだたくさんの、やりたい!があります。
 例えば、1000人で乾杯!計画。徳山駅や中山間の各地域をオンラインで繋いで、互いに催しを中継し、魅力を紹介し合う構想のイベントです。ネット環境や中継に使うモニターなど、設備面での課題はありますが、新型コロナの影響で、リモートでの活動が急速に浸透したことが実現の足掛かりになるかも知れません。
 その第一歩、というわけではありませんが夢の古民家でこの夏、個人的に開いたのがオンライン夢横丁。友人達と酒蔵の蔵人さんに声をかけ、オンラインで蔵人さんの解説を聞きながら各自の家でお酒を飲むというものです。
 大変な状況にあるけれど、その分、商店街の店同士の繋がりがこれまで以上に固いものになった、と感じる徳山さん。
「周南市には、新しいことを受け入れて、やりたいことを応援してくれる風土があります。これからもこの場所で、活動を続けていきたいです」

下松は観光地の原石!みんなで誇りを磨く町へ

商工会議所による観光振興

 下松市観光協会は昨年6月に市役所から商工会議所に管轄を移しました。
 商工会議所が観光協会を運営するのは全国でも珍しい例ですが、商工会議所“だからこそ”できる観光振興は町にとって大きな強みとなります。
 それを象徴するのが、今年2月に発売した“笠戸ひらめパエリアの素”。お米と混ぜて炊き上げれば2合分のおいしいパエリアができる缶詰です。
 材料は、市栽培漁業センターの笠戸ひらめ、特用林産のきのこ、農業公園の来巻にんにく、笠戸島特産品開発グループの笠戸島レモンなど。これらを東洋鋼鈑が製造したブリキ缶にぎゅっと詰めました。
 地元の商工業を元気にしながら下松の良さもPRできる、オール下松産! まさに商業・工業・観光が三位一体となった商品なのです。

菜の花大作戦!

 商工会議所が観光協会を引き継いだのは、コロナ禍で祭りやイベントが次々中止になる最中のことでした。
 できないことも多いけれど立ち止まることはしない。
 そんな想いも胸に、初めて主催したイベントが9月の“菜の花と河津桜ロードプロジェクト”です。青い海と空を背景に河津桜のピンクと菜の花の黄色が映える風景を作ろうと、地元の園児や地域の人たちと一緒に菜の花の種をまきました。
 やがて芽を出した菜の花は柴田さんたちが半年間、大切に栽培。少し春めいた2月の半ばには、笠戸島のあちこちで黄色い花が咲き始めました。
「きちんと咲くのか少し不安でしたが、菜の花を見に笠戸島を訪れてくれる方の姿もよく見かけて、大成功です」と柴田さんは嬉しそうに語ります。

発信!下松ってすごいんです

 交流・関係人口の増加を目指して、観光協会は目下、魅力の発信に力を入れています。
「下松は住みよい町としての評判が高い一方、観光のイメージが薄いのが現状。でも豊かな農産物や海産物、盛んな工業、笠戸島の眺望などがある下松は、本当は観光地としてもすごいんです!」
 目に触れるだけで魅力を伝えることができる、という理由から写真と動画での情報発信をメインに据え、SNSやYouTubeチャンネルを新設。公式HPもリニューアルし、観光協会として初となる観光PRのポスターも作成しました。
 菜の花畑という写真映えする風景を作ったのもこうした目的に沿ったものですが、柴田さんたちにはもう1つ大きな願いがあります。
「市外の人だけでなく、地域の人たちにも地元の良さをもっと知ってもらいたい!と思っています」

誇りを持つ、一緒に作る

 観光協会だけで花を育てるのではなく、園児や地域の人たちへ呼びかけたのは、一緒に作り上げていきたい、そしてその花を見るためにまた笠戸島へ足を運んでもらいたいという想いがあってのことです。
 柴田さんたちが目指すのは、商工会議所と市民の双方が町に誇りを持ちアイディアを出し、声をかけあう観光振興。
「観光やイベントって、形がなく決まりもないものです。正解がわからない分、頭を悩ませることもありますが、みんなで1から作り上げることが本当に楽しくて、それで私は観光の仕事を続けています」
 だからこそ、やりたいことがあったら気軽に相談に来てほしい、夢を語ってほしい。対話の窓を大きく開いて、商工会議所による新生・観光協会はこれからも全力で観光振興に努めます。

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