406万円横領容疑で逮捕 日立笠戸協同組合の元女性職員 3500万円の使途不明金

=記者会見する左から久原事務局長、清見原専務理事、弘中理事長、沖本弁護士

下松市の日立笠戸協同組合(弘中善昭理事長、31社)で事務職員として勤めていた北斗町の無職、藤井愛容疑者(42)が30日午前8時50分、業務上横領の疑いで下松署に逮捕された。2018年3月30日に同組合の預金口座から406万9,327円を横領した疑い。同組合では同容疑者が職員に採用された14年から計約3,500万円もの使途不明金が発生しており、同容疑者の犯行の可能性が強いと見られる。
一方、同組合は30日午後、ほしらんどくだまつで記者会見を開き、弘中理事長、清見原和則専務理事、久原雅明事務局長、同組合代理人の沖本浩弁護士が事情を説明した。
同署と同組合の説明によると、藤井容疑者は14年7月に職員に採用され、経理事務や預金管理を担当。採用当時は同容疑者を含めて職員は4人いたが、15年1月以降は同容疑者だけになった。
使途不明金は14年10月以降に発生。同容疑者以外の関与は不可能と思われるという。今回は立件できた一昨年3月の約406円について逮捕した。
犯行の手口は同組合に事務委託をし、同容疑者一人がその業務を担当した「日立笠戸協力部会」の預金口座に、同組合の預金口座から10~20万円単位で何度も移し、そこから引き出す形。原資はかつて青柳1丁目にあった同組合会館の売却益が大半と見られる。
犯行は同容疑者自身が18年6月、上司に報告して発覚。当時は組合会館の売却益から組合加盟の事業所に減資をしようとしていたころ。同容疑者はその資金がすでに組合の口座にないと明らかにした。
これを受けて同組合は下松署に告訴し、同容疑者を解雇した。
記者会見では「複数年度にわたる使途不明金の発生なのに、各年度の会計監査は問題なかったのか」との質問に弘中理事長は「結果的に見抜けなかった。申し訳ない」と頭を下げた。同容疑者から弁済はほとんどなく、示談の話も進んでおらず、弘中理事長は「つぐなってほしい気持ちを持っている」と話した。
同組合は日立製作所笠戸事業所を主な顧客とする地元企業が出資して運営。弘中理事長によるとこのことで、資材の共同購入や従業員の合同研修などの同組合の通常の業務には影響はないという。

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