貴重な「模範車」健在 無事故、無違反50年以上の山本さん 安全運転は健康管理から

模範車プレートのマイカーと山本さん

今ではほとんど見かけることがない貴重な「模範車」のプレートが、周南市戸田の山本良三さん(76)が運転する車に付いている。1983年に交付を受けて以来、安全運転のしるしとして歴代の自分の車に取り付けてきた。
「模範車」の制度は、自動車の安全運転啓発のため県警が、10年以上無事故、無違反の個人を他のドライバーの模範としてたたえるもので、1962年からプレートの交付を始めた。
山本さんは運転免許を取得後、23歳から定年まで市内の日立製作所山口支店の運転手を務め、退職後は西京銀行本店で役員の運転手として71歳までハンドルを握った。県内の道路はほとんど知っていて、信号や標識の場所も頭に入っている。
50年以上の運転で一度も事故や違反がなく、87年に全日本交通安全協会の緑十字賞、2005年に同協会の銀賞と交通栄誉章を受けるなどこれまで何度も表彰を受けた。
周南市交通安全協会で23年間交通指導員を務め、防犯子ども見守り隊として地域の安全にも力を注いだ。
山本さんは安全運転の秘けつを健康管理だと語る。必ず午後10時には寝て朝は午前5時に起床するのが日課で、運転のための身体能力の衰えも特にないという。引き続き無事故、無違反に努め、「次は全日本交通安全協会の金賞を目指したい」と話している。
「模範車」のプレート交付は83年ごろに終了し、山本さんの持つプレートは最後のもの。1年に約100人に交付し、20年間で延べ2千人以上が「模範車」のプレートを受け取った。返納の義務はないが、制度終了から40年近く経ち、交付を受けたドライバーも高齢化が進んでいるため、実際に模範車のプレート見る機会はまれになっている。

模範車プレートの交付書

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