桜ケ丘高の生徒とOBが墨入れ 「回天」の戦没者の碑に

墨入れをする生徒

周南市の桜ケ丘高の1963年の卒業生を中心にした19人と同校の生徒15人、教師2人が20日、大津島の回天記念館の前庭に並ぶ回天で亡くなった若者の氏名を記した145基の石碑に墨を入れた。
同窓生は同館の館長を務めた郷土史家、故小川宣さんが桜ケ丘高の教壇に立っていたころの教え子。人間魚雷「回天」は大型魚雷を改造して太平洋戦争末期に開発され、搭乗員が乗りこんだまま敵艦に体当たりする特攻兵器。
墨入れは今年は11月10日に開かれる搭乗員と回天を戦場に運んだ潜水艦搭乗員の追悼式の前に続けているボランティア活動で今回で11回目。世話人代表の多田功さんら同窓生は75歳になる。
生徒は生徒会役員が中心で、石碑の前にひざをついて座り、一基ずつ、文字の溝の中にはいったごみなどを取り除き、墨汁で丁寧になぞっていった。生徒は「なかなかできない経験ができた。若い命をかけて戦った戦争という事実を忘れないようにしたい」と話していた。
墨入れのあとは松本紀是館長の説明に聞き入り、回天搭乗員の遺書、遺品、遺影が並ぶ館内や訓練基地跡、11月3日に完工式が開かれる大津島回天神社などを見て回った。

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