国際アンデルセン賞の5人 12月22日まで・まど・みちお展

展示されているまどさんの絵画

・安野、赤羽さんの原画
周南市出身の詩人、まど・みちおさん(1909―2014)と、まどさんが受賞した国際アンデルセン賞の日本人の受賞者を紹介する生誕110年まど・みちおてんが15日から周南市美術博物館で開かれ、まどさんの手書きの原稿や受賞者の画家の安野光雅さん、赤羽末吉さんの絵本原画などが展示されて関心を集めている。12月22日(日)まで。
市と市文化振興財団の主催。そのほかの同賞の受賞者は作家で「精霊の守り人」などの作品がある上橋菜穂子さんと「魔女の宅急便」の角野栄子さん。
まどさんは9歳で台湾に渡るまで徳山で過ごした。台湾では台北工業学校を卒業、台湾総督府に勤めながら雑誌「コドモノクニ」に投稿し、同人誌の発刊に加わるなどして童謡を書くようになった。
応召されてシンガポールで終戦を迎え、戦後、39歳から50歳まで出版社に勤めて子ども向け雑誌の編集に携わり、59歳で最初の詩集「てんぷら ぴりぴり」を出版した。国際アンデルセン賞は94年、85歳で受賞した。
今回の展覧会では台湾時代の同人誌、編集者のころに書いて今も歌い継がれている「ぞうさん」が團伊玖磨さんの作曲でNHKの番組「うたのおばさん」で紹介されるまでの経緯、出版社を退社後、最初の詩集を出すまでの間に主に描いた絵画を展示している。
まどさんが身の回りに置いていた植物図鑑や地球儀、鉛筆など筆記具や鉛筆削り、パスポートや台北工業学校の同窓会の為に台湾を再訪した時の写真なども展示している。

・上橋、角野さんのスピーチも
アンデルセン賞はメダル、賞状、記念品の陶器、高齢で出席できないため、ビデオ撮影された受賞スピーチも見ることができる。
5人の受賞スピーチも一部をパネルで読むことができ、映像も見ることができるようにし、会場で販売している図録には全文を掲載している。
15日は80人が出席して開会式が開かれ、同館の学芸員の松本久美子さんが展示品を解説。アンデルセン賞は最初に推薦された時は受賞できなかったが、英語に翻訳、出版されて受賞したことや、スピーチから5人の人柄などが分かることなどを話した。
24日には国際アンデルセン賞にまどさんを推薦した日本国際児童図書評議会の元会長、坂東悠美子さん、12月7日は編集者、市河紀子さんの講演会も午後1時半から開かれる。
同展は午前9時半から午後5時まで、入館は4時半まで。一般千円、大学生800円、常設展も無料で見ることができる。18歳以下は無料。問い合わせは同館(0834・22・8880)へ。

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