下松市栽培漁業センター 「痛っ!」「キューッ!」傷予防にトラフグ稚魚を〝歯切り〟

歯を切られたトラフグの稚魚

下松市笠戸島の市栽培漁業センター(久山裕司所長)で3日、試験養殖のトラフグの稚魚約5千匹の歯を切る〝歯切り〟があった。トラフグに歯があると互いにかみ合って体に傷がつき病気になる恐れがあるためで、久山所長(60)ら職員3人がセンター沖に浮かぶ養殖いけすの上で一匹ずつ歯を切った。
トラフグの4枚の歯は成魚になるとサザエをかみ砕けるほど丈夫になり、いけすの網を破って逃げたり互いの尾びれをかむ可能性がある。そのため歯が生えそろう生後3、4カ月のこの時期に、歯の一部を切ってかみ合いを防いでいる。
この日は朝から久山所長らがいけすの上で全長約12㌢に育ったフグの稚魚をつかみ、乳児用の爪切りばさみで一匹ずつ歯切り。中には〝キュー〟とふくれ面で鳴く稚魚も。久山所長らは1時間に約800匹のハイペースで歯切りに取り組んでいた。
約5千匹中、約2千匹は同センターで養殖して年末には1㌔ものになり、市内に出荷する。残りは周南市粭島の海岸から放流する。
職員の旗手友紀さん(37)は「トラフグが〝笠戸ひらめ〟並みに親しまれるように、今後も良質なトラフグの育成に取り組みたい」と話していた。

養殖いけすで作業する職員ら

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