トラフグ歯切り!下松市栽培漁業センター 傷や病気を防いで健康に

歯を切られるトラフグの稚魚

下松市笠戸島本浦の市栽培漁業センターで1日、試験養殖のトラフグの稚魚約5千匹の歯を切る〝歯切り〟があった。トラフグに歯があると互いにかみ合って体に傷がつき病気になる恐れがあるためで、同センターの久山裕司所長(59)ら職員3人がセンター沖に浮かぶ養殖いけすの上で一匹ずつ歯を切った。
トラフグの4枚の歯は成魚になるとサザエをかみ砕くほど丈夫になるため、網を破っていけすから逃げたり互いの尾びれをかむ可能性がある。そのため歯が生えそろう生後3、4カ月のこの時期に歯の一部を切ってかみ合いを防いでいる。
この日は朝から久山さんらがいけすの上で全長約11㌢に育ったフグの稚魚をつかみ、乳児用の爪切りばさみで一匹ずつ歯切りをしたが〝キュー〟とふくれ面で鳴く稚魚も。久山さんらは1時間に約800匹のハイペースで歯切りをこなした。
約5千匹中、約2千匹は同センターで養殖して年末には1㌔ものになり、市内に出荷する。残りは周南市粭島の海岸に放流する。
作業した職員の旗手友紀(はたて・ともき)さん(36)は「トラフグが特産の〝笠戸ひらめ〟並みに親しまれるように、今後もトラフグの育成に取り組みたい」と話していた。

養殖いけすで作業する職員ら

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