コロナ退散願ってドスン!ドスン! 久保小“亥の子(いのこ)つき” 「伝承行事を次の世代へ」

亥の子つきを楽しむ子どもたち

無病息災や子孫繁栄を願って旧暦の10月(亥の月)の亥の日に西日本各地で伝承されている〝亥の子つき〟が1月29日、下松市の久保小(長谷川敬校長、283人)で開かれ、3年生44人が体験した。
亥の子つきは約10㌔の漬物石ぐらいの大きさの石に5~6本の縄をつけて、子どもが「亥の子亥の子/亥の子もちついて/祝わぬものは/鬼を生め蛇を生め/恵比寿さー/大黒さー」で始まる〝亥の子の唄〟を歌いながら家々を回ってドスンドスンと地面を激しくたたく行事。
久保地区では1994年に子ども会の行事として復活したが、99年以降は途絶えた。その後、2016年に久保小ゲストティーチャーで久保市の猪本商店経営、猪本英雄さん(73)の提案で、久保小の昼休みの時間を利用する形で亥の子つきが復活。亥の子つきに詳しい地区住民もサポートで参加している。
子どもたちは6人1組で交代で石を地面にたたきつけ、ほかの子どもは「亥の子の唄」を歌った。とくに今年は「唄」の最後に「コロナに負けるな!」のかけ声も入れて、疫病退散の願いも込めた。周囲には「亥の子大明神」ののぼりを立てて雰囲気を盛り上げた。
グラウンドは前夜の雨で柔らかくなっており、石をたたきつけた跡には大きな穴が空いて、みんなで苦笑。信友陽登(のぶとも・はると)君(9)は「石が重たかったけど、一生懸命やったら楽しかった。コロナが早くなくなってほしい」と話していた。サポート役の住民や教員、取材に訪れた本社などの新聞社や放送局の記者計6人も亥の子つきを体験した。
猪本さんは「地域の伝承行事として、すたれないように次の世代に伝えていきたい」と話していた。

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