「待て!」 車上狙いの現行犯逮捕に 光署・山田さんに署長感謝状

光署は23日、3日に光市光井1丁目で発生した車上狙い事件の被疑者を追跡して現行犯逮捕した周南市椎木町、左官職人、山田康太さん(23)に木村文彦署長の感謝状を贈って山田さんの勇気ある行動をたたえた。
山田さんは3日午前10時4分ごろ、光井1丁目の住宅工事現場で車庫のコンクリート張りなどの外溝工事をしていたが、この住宅2階で作業中の仕事仲間の男性(46)が近くに駐車中の自身の車を指して大声を出しているのに気づいた。
見知らぬ男がその車のドアを開けて男性の財布を取り出したところで、逃げ出した男を山田さんは「待て!」と叫んで約100㍍追いかけて取り押さえ、男性の110番通報で警察官が到着するまでの数分間、男の首根っこを押さえて逃走を防いだ。
その間も男は「ライターを借りただけだから車に返したい」「暑いから日かげでたばこを吸いたい」と首から手を離すように要求したが、山田さんは取り合わなかった。
同署によると男は室積6丁目、無職、森岡貞男容疑者(56)で、犯行を認めているという。山田さんは富田中時代に野球部、桜ケ丘高ではバスケットボール部で活躍したが柔道や剣道、格闘技などの経験はなかった。しかし体力には自信があり、犯人を逃すことなく取り押さえられた。
感謝状を贈った木村署長は「あなたの勇気ある行動で被疑者を迅速に逮捕できた」とたたえ、山田さんは「気がついたら犯人を追いかけていた。世の中の役に立つ行動ができてよかった。警察署長から感謝状をいただくなんて夢のようにうれしい。一生の記念にします」とお礼を述べた。
さらに木村署長が「立派な左官職人になって下さい」と励ますと山田さんは「はい、頑張ります。光警察署の建物が傷んだら僕が直しますよ」と笑顔で応えていた。

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