● 下松 ●きつねパワーもコロナに勝てず… 11月3日「きつねの嫁入り」中止に 稲穂祭り法要は従来通り

昨年の「きつねの嫁入り」(昨年11月3日)

きつねの面をかぶった男女らが下松市花岡の旧山陽道を人力車で練り歩く毎年11月3日に開かれる奇祭〝きつねの嫁入り〟が、今年は新型コロナウイルス感染症対策のため中止が決まった。きつねの嫁入りが中止されるのは1949年の第1回以来、、昭和天皇の健康が悪化した88年の中止に続いて2回目という。
きつねの嫁入りは花岡の法静寺(見山洋昭住職)が営む法要「稲穂祭」の中の看板行事。約270年前、住職の夢まくらに「私たちを人間と同じように葬ってほしい」と現れた白ギツネの夫婦に戒名をつけて手厚く弔うと、花岡から火事や盗みがなくなったという伝説があり、それをもとにして1949年に稲穂祭が始まった。
きつねの嫁入り行列は地域の住民グループや企業などのみこし10体やかごに乗った幼児たちに続いて、人力車に乗ったきつねの新郎、新婦らのきつね一族が連なる形。新郎、新婦役は互いに名前は明かされず、ともに良縁に恵まれると言い伝えられている。
昨年の第70回まで雨天時も含めて中止は88年だけで、全国からアマチュアカメラマンなど毎年3万人が来るにぎわいを見せた。
しかし今回、全国からの集客がコロナ感染の原因になる可能性が大きい上、屋外で移動しながら進む行事のため参加者の手指の消毒や体温の計測などの管理が困難と判断。11日に同寺の本堂で開いた実行委員会の理事会で中止を決めた。
ただし本堂での法要など稲穂祭りそのものは営まれる。中村隆征実行委員長は「さまざまな角度から開催を検討したが、コロナ感染防止を第一に考えて苦渋の決断をした。来年こそコロナを心配することなく盛大に開けることを願いたい」と話している。問い合わせは同寺(0833・43・4500)へ。

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